金正日の死によって、家族会の動きも慌しくなった。金正日が死んでしまっては北朝鮮叩きの標的が無くなったのだから、救出活動により力を注がねばなるまい。
兎に角家族会はしつっこい。しつっこいけど黙って引き下がれる問題じゃないからしつっこいのは仕方ない。しかし要求していることは矛盾だらけだ。巣食う会の西岡力や、家族会事務局長の増元照明などがあれほど訪朝に反対していたにも関わらず、中井ハマグリが北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)日朝国交正常化担当大使と非公式に接触して9日、10日の二日間会談したことは、野田総理が形だけでも家族会の要求に応じたものと思われる。
何しろ中井ハマグリと言えば、巣食う会、家族会の強い要望に応え、金賢姫を日本に招致するという偉業?を成し遂げた、実行力と実績のある人物である。巣食う会、家族会の信頼度が高い。それだけにハマグリは巣食う会、家族会の意向は充分に把握しているだけに下手な交渉は出来ず結局、何の成果もなかったと推察出来る。何の成果も無かってもよいのである。北朝鮮の宋日昊と会って話をしただけでも何もしないのよりはマシである。
そもそも、家族会は➀拉致被害者の再調査を強く要望している。➁家族会は拉致被害者の身の安全確保を強く要求している。この二つを北朝鮮に伝える為にハマグリは非公式ではあるが、宋日昊と極秘会談と称して、会談を行ったわけである。
今になって再調査もないものだ。「再調査しましょう。その前に米50万トン支援して下さい。万景峰号の入港を許可して下さい。そうして頂いたら直ちに再調査します」と言われたとしたら、ハマグリは返事出来ない。➁の被害者の安全確保を要求するのはどうしても解せない。被害者の身の安全確保より、被害者を引き渡せと要求するべきだろう。再調査も何も要らない。「被害者を全員返してくれ」と言えばよいことではないか。
「再調査しろ」ということは、被害者が居ないということを認めていることになるではないか。「居るのが解っているのだから直ちに返せ。そうしたら制裁は全面解除して、食料も経済援助も欲しいだけ支援する」と言えばよいことである。それが言えないのは生きているという確証が無いからである。「拉致は存在しない。においもしない」と言ってる相手には手のほどこしようがない。年数が経てば何時かは解決するだろう。それまでじっと待つしか解決する方法など無いだろう。